bookmylife

このブログでは私たちの身の回りで起きていることを「科学」している本を要約していきたいと思っています

人生におけるガイドライン「ORIGINALS~誰もが人と違うことができる時代~」

f:id:bookmylife:20201222233628j:plain


「ORIGINALS~誰もが人と違うことができる時代~」

 

1.オリジナリティを発揮して成功する人はどんな人か

・既存のものに疑問を持つこと

ex.いつもなんとなく検索するときはサファリを使っていいるが、もっと良いブラウザはないか

・リスクのバランスをとること

ex.グーグル創業者ペイジとブリンは1996年にネット検索の性能向上方法を見出したが、1998年まで大学院で学業を継続していた。

 映画監督エバ・デュバーネイは本業の広報の仕事を続けつつ、最初の三つの作品を作った。

→成功者はいたって普通の一般人ばかりである。

 

2.きらりと光るアイデアとは

・アイデアの正確な評価は同じ分野の仲間に求めるべき

 

・アイデアが成功するかどうかは直感ではなく分析し(実用性など)判断すべき

 

・アイデアの成功を予測するためには、相手がそれまで「成功してきたかどうか」ではなく「どのように成功してきたか」見るべき

3.話を聞いてもらい非難を受けないようにするには

 

・地位のない人が権力を行使しようとすると非難される

 

・信頼を得ることで特異性信用(ある集団が求める言動から、どの程度逸脱してもよいかを表す許容範囲)が拡大する

 

・利点を強調して、欠点は最小限に留める→相手が支持してくれる場合のみ効果を発揮

 

 欠点を強調する→相手が疑いの目を持っているときに効果を発揮

理由:聞き手の警戒心が和らぐ、自分を理知的に見せれる

 

・考え方や対象に繰り返し触れさせることで、それらが受け入れやすくなる。(単純接触効果)

 

・発言は上下層に向かってすべき(中間層は現状維持を好む傾向があるため)

 

4.行動をとるべき時期

・アイデアを出したい情熱があるなら→先延ばしすることにより創造性が生まれる。

 

・最初に行動にうつすひと(先発者)だからといって、成功確率が上がるわけではない

 

5.どのように仲間を作るべきか

・同じ価値観を持つ人と協力するとき、目標ではなく目標達成のための手段が共通していることが重要である。

 

・フレネミー(ときに応援してくれるが、またある時は邪魔をしてくる人)を切り捨て、常に邪魔をしてくる敵こそが最強の味方になりうる。

6.オリジナリティを獲得する上での家族、環境

・長男長女より、あと生まれのほうがリスクを受け入れやすい

 

・他人への影響を考えることにより、妥当性の論理(私はこのような状況で何をすべきか)が働く

手の清潔は患者を病気から守ります→〇

手の清潔はあなたを病気から守ります→×

・行いではなく人柄に触れることで、妥当性の論理が働く

不正するな→×

不正する人になるな→〇

 

・子供にしっかりとした価値観を培うにはお手本となる人物を見つけださせること

 

7.強い組織とは

・企業においては雇用方法に企業文化に溶け込むという絶対条件がある「献身型」が強い

→しかし、市場が動的であれば「献身型」は弱い

理由:企業文化が凝り固まり、違う視点からの意見を受け入れづらくなる。

対策:価値観の一つとして多様性を掲げる

   互いに反論できる環境づくり

   自分が正しいつもりで議論し、自分が間違っているつもりで話を聞く

   科学を採用する

8.行動を起こすときに直面する感情

・行動を起こす覚悟が決まった後は戦略的楽観主義より、防衛的悲観主義が効果を発揮する

戦略的楽観主義:最高の結果を予測し、冷静を保ち、目標を高く設定

防衛的悲観主義:最悪の結果を想定し、不安を感じながら、起こりうるあらゆる悪い事態を想定

・緊張しているときは落ち着いているより興奮していると思うほうがうまくいく

 

・恐怖を和らげるにはユーモアが効果的

 

・多数派に流されないためには味方を一人だけでも見つけるといい

 

・行動させるために切迫感を与えるには利益ではなく、損失に目を向けさせる

→行動しなければ損失がある場合は、リスクをとってでも行動することに魅力を感じる